警察協力医会
滝野川歯科医師会警察協力医会
現在すべての会員が、警察協力医に登録しています。仕事は多岐にわたり、身元不明者の歯型確認、災害時の傷病者のトリアージ、大規模災害が生じた場合の歯科の救急処置等、所轄の滝野川警察署と密な連携を取り、平時、災害時を問わず区民に対して迅速なサービスを提供できるよう研修を行っています。
最近では以下の研修会を滝野川歯科医師会館で開催しました。レポートを掲載いたします。
現在すべての会員が、警察協力医に登録しています。仕事は多岐にわたり、身元不明者の歯型確認、災害時の傷病者のトリアージ、大規模災害が生じた場合の歯科の救急処置等、所轄の滝野川警察署と密な連携を取り、平時、災害時を問わず区民に対して迅速なサービスを提供できるよう研修を行っています。
最近では以下の研修会を滝野川歯科医師会館で開催しました。レポートを掲載いたします。
平成26年2月22日(土)午後6時より、滝野川歯科医師会警察協力歯科医会が滝野川歯科医師会館2階で開催されました。演題は、スマトラ沖大地震と東日本大震災、2つの津波被害犠牲者の身元確認からの教訓です。講師は防衛医科大学校防衛医学講座助教二等空佐歯科医官染田秀利先生です。
先生は現在、防衛医科大学校の基礎教育講座の一つである防衛医学講座(攻撃面を除く軍事医学及び災害医学を担当)に所属し主に自衛隊歯科医官の立場から有事・大規模災害における犠牲者の身元確認をテーマとして研究されています。
2006年に発生したスマトラ沖大地震(タイ国プーケット地区)と2011年3月に発生した東日本大震災(福島県)との大きな津波被害における歯科身元確認作業に従事され、実施状況と得られた教訓についてご報告して頂き、東日本大震災での福島県における身元確認に従事した歯科医師の外傷性ストレス障害(PTSD)発生状況についても防衛医科大学校精神学講座の協力のもと実施した追跡調査結果の概要を御紹介頂きました。
今回の講演により、東日本大震災後、現地歯科医師がハードな作業に心身の不調を訴える事が続出したのはやみくもに一件ずつ付き合わせることは現実的ではなく、前もって歯の記録統一とデータ化が身元確認の迅速化が図られると思われ、さらに発生が懸念されている首都圏直下型地震、南海トラフ地震、日本人が海外でテロや災害に巻き込まれるようなケースへの備えを検討し活用できる体制づくりの必要性を感じました。